AXIOM PROシリーズ

船上のありとあらゆる機器をこの1台に統合。
Axiom Proは真に全てを完全装備したいキャプテンたちのために設計された、超・多機能ディスプレイです。Axiom Proは流れるような動きと直感的な操作性を有するLightHouse 3 インターフェイス上でアプリベースでのナビゲーション機器制御と統括を行います。ハイパワーなクワッドコアプロセッサを搭載しておりますので、アプリの多重起動をものともしません。従来のタッチパネル式入力システムはそのままに、ダイヤルとキーパッドからなる物理ボタンを新たに設け、一層自由度の高い操作性を実現しました。ソナーモジュールにはRealVision 3Dに加え、対応水深1000mにも及ぶ1kW超広範囲チャープソナーも使用可能です。また、NMEA0183にも対応（入力2、出力1）しAISデータをチャート上に表示したり、2つのRaynet（イーサネット）ポートを介して多数のIPカメラやサーマルカメラ、レーダーシステムなどを統括することが可能です。もちろんSeaTalkNGネットワークにも統合可能で、Evolutionオートパイロットや各種航海計器、MOBシステム、果てはNMEA2000方式のマリン用オーディオシステムに至るまで、ボートに取り付けられたあらゆる機器に接続、連動、制御が可能となっております。また、USBポートも備えており小型USB機器程度であれば充電可能なほか、メモリーカードでのデータ挿入も可能です。AxiomシリーズはナビーゲーションシステムとしてGPSを標準装備した製品ですが、このAxiom Proは大規模な船舶の船室内に設置することを想定し、外付けのGPSアンテナを接続するための専用ポートも設けてあります。

2モデル×3サイズを展開。
AXIOM PROは主にソナー仕様の違いによる2つのモデル、画面サイズごとに3サイズの合計6モデルを展開しております。各モデル間における性能面での違いはほとんどなく、主に用途に応じたソナーの対応如何でお選び頂けます。ソナー仕様別、サイズ別の主な違いは下記の通りです。その他詳細仕様につきましてはページ下部の仕様表をご覧ください。

SモデルとRVXモデル
SモデルはCPT-Sと呼ばれるソナー1機種のみに対応した機能縮小モデルです。CPT-Sは上記のような多チャンネルソナーや広範囲ソナーではなく、円錐型のビームアングルを持つ魚影探知用のソナーです。一方、RVX（＝RV＋X）モデルはRealVision 3Dを含む多チャンネルソナーと1kWの広範囲ソナーいずれにも対応します。オフショア・アングラーの方や商用船向向けのモデルで、AXIOM PROの標準モデルです。

9｜12｜16インチモデル
AXIOM PROは3つの画面サイズを展開しておりますが、画面サイズによる機能性の違いはほとんどありません。サイズごとの違いとしては、画面サイズの差により画面解像度にも差がある（実際の解像度は下表に記載がございます）ことと、AXIOM9、12がトラニオン（架台）による台置き設置が可能であるのに対し、AXIOM16は壁面への埋め込み設置のみとなっております。なお、AXIOM PROシリーズはいずれも壁面設置の際前面からネジ止めする「フロントマウント」のみが可能となっており、従来のAXIOMのような「背面設置」には対応しておりません。

設置用テンプレート・取扱説明書

多彩なナビゲーション/ネットワーク機器と連携
AXIOM PROはGPSとソナーモジュールを内蔵しており、チャート機能およびソナー機能を単独で実行可能です（別売りのチャートデータおよびソナートランスデューサーが必要です）。更に、NMEA2000をベースとしたDeviceNET/SeaTalkNGネットワークとの連携や、マリン産業向けの特殊なイーサネット（Raynet）接続により大容量のカメラ映像やレーダーなどの情報を高速ネットワークで処理することも可能です。更に、電源ケーブルと一体になったNMEA0183接続ケーブルやUSB接続によるメモリーカードなどの利用、そして船内設置時にも正確に位置情報の受信出来るよう外付けのGPSアンテナのための専用ポートも備えています。

AXIOM PROには非常に多くのナビゲーション機器やネットワーク機器を接続することが出来ますが、取り扱うデータの種類により接続・通信に使用するネットワークやケーブルの規格が多岐に渡ります。ここではAXIOM PRO実機のソケット写真をもとに各接続ポートへ接続可能な機器の種類と接続に使用するケーブルの規格等をご紹介致します。接続先の機器についての詳細は、各ナビゲーション機器、ネットワーク機器のページにてご紹介致しておりますので、各種該当ページをご参照ください。

[1] 1kWソナートランスデューサー接続（11ピン）
AXIOM PROのRVXモデルにのみ搭載されている高出力ソナー用の接続ポートです。通常1kWソナートランスデューサーは専用の「ブラックボックス」を経由させる必要がありましたが、AXIOM PROはこれらのトランスデューサーを本体背面のこのポートに直結させることが可能です。必要に応じてYケーブルや延長ケーブルもございますので、設置状況に合わせてお使いください。この接続ポートはAXIOM PRO RVXシリーズのみに搭載されております。AXIOM PRO SシリーズおよびAXIOMシリーズには1kWソナーを接続することは出来ません。

[2] RVソナートランスデューサー接続（25ピン）
AXIOM PROのRVXモデルおよびAXIOM RVモデルに搭載されているRealVision 3Dソナートランスデューサー用ケーブルです。対応ソナートランスデューサーを直結出来ます。また、一部のソナーをアダプターケーブルを介して接続することも可能です。AXIOM PRO Sシリーズにもこの25ピン接続ポートは搭載されておりますが、AXIOM PRO Sに接続可能なソナートランスデューサーはCPT-Sのみです。CPT-Sは1チャンネルの円錐型レンジを持つソナーでありRealVision 3D非対応です。また、AXIOM PRO SにCPT-Sソナートランスデューサーを接続する際は25ピン - 9ピンのアダプターケーブルが必要になります。

[3] 電源/ビデオ出力/NMEA0183接続
電源ケーブルにビデオ出力とNMEA0183用のケーブルが一体になったケーブルを接続できます。当該のケーブルはAXIOM PRO本体に付属します。NMEA0183は入力/出力用のケーブルと入力のみのケーブルとが含まれます。配線方式の詳細につきましてはお手持ちのNMEA0183機器に付属の取扱説明書をご参照ください。下記は弊社取り扱い商品のうち、NMEA0183で接続可能な製品の一例です。Raymarine製品でないものも掲載致しておりますのでご注意ください。

[4] Raynet（イーサネット）接続（10ピン）
レーダーやビデオからの映像データなど、大容量のデータを取り扱う機器を接続できるポートです。AXIOM PROには2口搭載されております。また、AXIOM PRO本体ご購入時にはRaynetケーブル（2m）が1本付属します。ネットワーク機器を直結することも可能ですが、通常はネットワークスイッチを経由させて複数のネットワーク機器でネットワークを構築して使用します。このポートで使用されるデータはRJ45（8ピンの四角いプラグを持つ一般的なLANケーブル）と同じです。ただし、マリン産業においてはRJ45よりも高い耐久性、防水性、耐衝撃性が求められるため、このような防水カーラー付きのツイストロック式10ピン端子が使用されています。多くの場合ネットワーク機器側が通常のRJ45接続ケーブルを採用しているためアダプターケーブルが必要になります。RaymarineではこのRaynetの他、RJ45コネクタに防水カーラーを被せたSeaTalkHSと呼ばれる規格も併用しております。アダプターケーブルの要不要や、必要になるアダプターの種類は接続先のネットワーク機器によって異なりますので、機器の取扱説明書をご参照頂くか事前にお問合せください。

[5] NMEA2000（DeviceNet/SeaTalkNG）接続（5ピン）
AXIOM PROの背面ポートには5ピンのDeviceNetと呼ばれるポートが備わっております。また、AXIOM PRO本体ご購入時にはDeviceNet - SeaTalkNGの変換ケーブルが付属しております。AXIOM PROはEvolutionオートパイロットなどを制御することも可能ですが、Evolutionオートパイロットなどで使用されているSeaTalkNGネットワークにはこのポートから接続します。下記に列挙しております機器およびケーブルはSeaTalkNGネットワークに組み込むことの出来る機器の一例です。厳密には、下記のような機器およびケーブルで構成されたSeaTalkNGネットワークに、NMEA2000ポートを介してAXIOM PROを組み込むことが出来るものです。

[6] GPS接続
GA150 GPSアンテナを接続するためのポートです。AXIOM PROはGPSを内蔵しており、通常は外付けアンテナを必要としません。このポートはAXIOM PROを大型船舶の船室やデッキ下など電波の届きにくい場所に設置する場合のための外付けアンテナ接続用です。

[7] USB接続
一般的なMicroUSB用の接続ポートです。AXIOMシリーズには外付けカードリーダーが周辺機器としてご利用頂けます。これは、特にAXIOMを壁面に埋め込むような方法で設置した場合にこの背面ポートへのケーブル抜き差しが出来なくなることが多いため、外付けのカードスロットを別で設けるために使用するものです。

タブレットがMDFに！Raymarineアプリ
Axiomの画面表示をミラーリングするRayViewと、タブレットからのタッチ操作でAxiomを操作できるRayControlをご用意しております。

AXIOM PRO 主な仕様

画面仕様

本体仕様

電力関連

センサー＆外部機器

ネットワーク

ナビゲーション

ストレージ

その他の製品情報