Sea Talk方式で通信する各種オートパイロットに接続可能なワイヤレスリモートコントローラーとベースステーション(レシーバー)のセットです。このコントローラーからオートパイロットに搭載されている機能をフル活用することが出来ます。通信状態を示すインジケーター、圏外時のアラート機能が搭載されており、いざというときにうまく通信が出来ないという事態を防ぎます。
[対応機種]
ST, ST+シリーズ | ST1000, ST2000, ST3000, ST4000, ST5000 |
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SmartPilotシリーズ | ST6001, ST6002, ST7001, ST8001, S1000 |
[パッケージ内容]
・S100手持ちリモコン本体
・ベースステーション(レシーバー)※ 一体型ケーブル約80cm
・クレイドル(ホルダー)
・単4乾電池×2
・ベルト&ベルトクリップ(現在は付属しません)
・No.6 タッピングネジ×2
・No.8 タッピングネジ×3
【パッケージ内容が変更になっています】2021年8月現在
本品にはリモコン本体のセット(手持ちリモコンとレシーバー)以外にもリモコンホルダーなどいくつかの付属品が同梱されております。この中で、ベルトにリモコンを固定するための器具が現在は同梱されておりません。英字版のメーカー取説からも削除されており、スペアパーツリストにも同器具は記載のない状況となっております。また、リモコンホルダーも現在までは2個が付属しており、ネジもホルダー2個を固定できるものが付属しておりますが、パーツリスト上では1個との表記に変更となっております。この一方、取説に記載のない配線の3分岐コネクタが同梱されている場合がございます。製品パッケージにはベルトにリモコンを固定している写真が掲載されており、この固定器具を取り付ける一部のパーツが依然同梱されているなど、一見同梱漏れに見えるような状況となっておりますが、こうしたパーツを別途ご用意することは出来ません。また、メーカー側で同梱物の変更がなされた場合は、事前の予告なく弊社もそうした変更に準じざるを得ないのが現状でございます。あくまで付属品についてのみの変更であり、リモコン本体の性能を直接損ねるものではございませんが、上記の旨につきまして予めご了承頂けますようお願い申し上げます。
Evolutionシリーズのオートパイロットには使えないの?
コンバーターが必要にはなりますが使用可能です。
この製品は「SeaTalk」と呼ばれる通信方式の接続ケーブルでオートパイロットに接続します。従来のST1000やST2000など、上記表に記載の製品にはそのまま接続が可能です。しかしながら、Raymarine社の製品は接続ケーブルが「SeaTalkNG」と呼ばれる方式に移行しており、EvolutionシリーズなどのSeaTalkNGでの接続が必要となる製品にはS100リモコンをそのまま接続することは出来ません。このような場合はSeaTalk機器とSeaTalkNG機器とを接続するためのコンバーターを経由させることで接続が可能となります。
SeaTalkNGコンバーターキットの接続方法
- キットから「片方が黄色い端子のケーブル」を取り出します。
- 「黄色い端子とは反対側の平たい端子」を切り落とします。
- 切り口の外皮を2cm程度剥ぎ、中の導線を3本露出させます。
- S100リモコンのレシーバーケーブルも同様に加工します。
- 同じ色の導線をそれぞれつなぎ合わせます。
- 黄色い端子をコンバーター中央の黄色いソケットに挿します。
- 他のケーブル、プラグも状況に合うよう接続します。
プラグの挿し忘れにご注意ください
上記でご案内させて頂いているのはあくまで「SeaTalk機器(=S100リモコン)とSeaTalkNG機器(=Evolutionオートパイロットなど)との接続方法」のみでございます。写真の配線方法はコンバーターキットに含まれる各種ケーブル、プラグ類を多く使用した例ですが、必ずしも常にこのような配線方法になるとは限りません。SeaTalkNG機器のネットワーク配線につきましては、お手持ちの各製品に付属の取扱説明書をご覧ください。また、バックボーンケーブルソケット(青いソケット)には必ずバックボーンケーブルまたはキットに付属の青いプラグを挿入して頂く必要がございます。青いソケットが空いたままでは各種機器が作動しませんのでご注意ください。
Evolutionシリーズ+SeaTalk方式リモコン接続例
配線接続の基本パターンをご説明します
Raymarine製品には複数種類のケーブル規格が用いられており、接続およびネットワーク構築に際し配線方法が煩雑になる場合があります。そこでここではEvolutionシリーズで採用されているSeaTalkNGを軸に各種ケーブルの役割と配線方法の基本パターンをご説明します。なお、ケーブルのエンドと各種コネクタは青、白、黄色で色分けがなされており、同じ色同士でしか接続が出来ません。
バックボーンケーブル(ブルー)
SeaTalkNGネットワークには「中枢ユニット」のようなものは必要なく、ネットワークは各機器間での相互リンクを構築して形成されます。このネットワークにおける「背骨」となるのがブルーのバックボーンケーブルです。間に各種コネクタやコンバーターを挟みながら、各機器の設置場所全域を覆うようにひと続きに配線されます。また、必ずひと続きに配線されるため、必ず「両端」が存在します。この両端には必ずエンドプラグを接続する必要があります。エンドプラグの嵌め忘れによる動作不良のお問い合わせを多く頂戴致しておりますので必ずご確認ください。バックボーンケーブルはデータと電力の両方を伝える働きをします。
スパーケーブル(ホワイト)
バックボーンケーブルの道中に配された各コネクタから枝分かれし、各機器とバックボーンケーブルとを接続するために使用されるケーブルです。やはりデータと電力の両方をやりとり出来ます。各コネクタの白いソケットなら基本的にどこへでも接続が可能で、同一ネットワーク上(=同じバックボーンケーブルを介して繋がっている)の機器と連動出来ます。ただし、接続先の機器の電力消費量が一部のコネクタに偏らないよう注意が必要です。
電源ケーブル(レッド)
12V電源からネットワークに電力を供給するためのケーブルです。コネクタはスパーケーブルと同じ白を使用します。やはり接続箇所に厳密な制限はなく、白いコネクタであればどこでも接続は可能ですが、なるべくバックボーン全長の中央付近に接続し、そこから左右いずれに伸びたバックボーンケーブルにも均等に電力が供給されるレイアウトが推奨されます。図では両方のコネクタに電源ケーブルが接続されていますが、必ずしも1個のコネクタに1本の電源ケーブルを接続する必要はありません。接続先の機器の消費電力量に応じた配線をおこなってください。
SeaTalkアダプターケーブル(ホワイト+黄色端子)
旧規格であるSeaTalk方式の機器をSeaTalkNGネットワークに接続し、連動させるためのケーブルです。このケーブルは通常のSeaTalkNG用コネクタに接続することは出来ず、必ずSeaTalk - SeaTalkNGコンバーターの黄色いソケットに接続して頂く必要があります。また、あくまでも別規格のネットワーク同士を連携させるためのものですので、接続先の機器と必ずしもソケット形状が合わない場合があります。そのような場合はソケットを切断し、ケーブル内の各導線を直接つなぐなどの加工が必要になる場合があります。アダプターケーブルの接続先は必ずしも単一の機器である必要はなく、SeaTalk方式の機器で構成されたネットワークを丸ごとSeaTalkNGネットワークに統合させることも可能です。具体例が下記関連情報の「航海計器」のページにございますのでご参考としてぜひご参照ください。
【関連情報】
コース変更ボタンが効かない?!
スタンバイモード中はS100からのコース変更操作を行うことは出来ませんが、オートモード中はS100の左右ボタンでコース変更を行うことができます。オートモード中であるにもかかわらず左右ボタンが効かない場合は、以下の操作にてボートタイプを変更することで改善する場合があります。
1. STANDBYボタンを2秒長押しします(SET UPモードになります)
2. MODEボタンを押して、BOAT TYPEを表示します
3. 左右ボタンを押すと POWER、SAIL、FISHINGが切り替わります
>>ここで「FISHING以外」の2種のいずれかを選択します
4. STANDBYを長押ししてSET UPモードを終了します
Q:なぜボタンが効かなかったの?
A:S100開発当時の名残です
S100は元々、S1000と呼ばれるフィッシングオートパイロット用に開発されたリモコンで、現在も工場出荷時のデフォルトボートタイプはFISHINGになっています。この状態では現在流通している各種オートパイロットに対し左右ボタンでのコース変更が出来ないという機能制限が生じてしまうことが知られています。
【関連情報】
関連情報:関連情報はありません
Autohelmのオートパイロットには繋がりますか?
弊社がメーカーフォーラム等で確定的な情報を取得できた限りでは、フィッシングパターン機能(クローバーなど特定のコースを描いて旋回する)は上記対応機種に明記のあるもの、およびEvolutionシリーズのみでご利用いただけるとのことでございます。従いまして、Autohelmのオートパイロットでは確実に機能制限を受けることが明らかとなっております。コース変更やタックといった基本機能の利用可否につきましても、弊社ではAutohelmのオートパイロット販売実績がなく、メーカーフォーラム等でも確定的な記述を確認できていないため不明であるというのが現状です。なお、SeaTalkは例え規格上は同じ通信規格でも販売時期によって通信プロトコルが変遷しております。一定年数より古いものには風力情報を通信する機能がない(=機器が揃っていてもウィンドベーンモードを制御できない)など、互換性に限りがあることが知られております。これは機器自体の仕様に起因するものです。
【関連情報】
関連情報:関連情報はありません
無操作時間が続くと電源が切れるんだけど!
S100リモコンには5分のオートオフ機能があり、これはユーザーの任意で解除が出来ないものとのことでございます。メーカーフォーラムでもこうした機能の解除を求める声がございますが、機器の仕様変更はおろか有償での個体カスタムも含めメーカー側でこの機能に対する改変を行わないという立場のようでございます。電源が切れた場合は再起動時にワイヤレス接続が回復するまで若干の時間がかかります。オートパイロットはあくまで操船補助装置であり、操舵を機械に任せきりにする想定のものではないため、自動操船中でもお船のコースや周辺状況は逐次ご確認頂く必要がございます。これに伴い、リモコンの作動状態についてもこまめにご確認頂くことをお勧め致します。
【関連情報】
関連情報:関連情報はありません
ST1000/2000側のソケットが小さすぎて配線できない!
S100リモコンをST1000/2000(以下「本体」と呼称)と接続するためには、電源配線(赤黒)とデータ線(黄色)を本体側のソケット裏面に接続する必要があります(下配線図参照)。しかしながら、このソケットの挿入口は非常に小さく、ストッパーのネジも貧弱なものであるため、揺れる船上にあっては脱落する、あるいはそもそも挿入できない(電源ケーブルは2本の導線を挿入する必要があります)などのことが生じる場合があります。この対策として、主電源から来ている電源配線を、本体ソケットとS100用電源にY分岐することで本体ソケットまで行く線の数を減らすことが出来ます。下写真の例(弊社店頭展示デモの動作確認用ソケット)で使用しておりますY分岐端子はホットメルト付き収縮チューブで加熱時に溶け出すボンドが導線部と端子を密閉させるため、単純に導線をねじり合わせて絶縁テープで巻くなどの方法より遥かに強固に、高耐久な配線が可能です。こうした数百円のプラス費用で先数年におよぶメンテナンス性を大幅に向上させられます。
【関連情報】
【お届けについて】
▼発送時期
取り扱い製品の性質ごとに発送条件が異なります。なお、いずれの場合も納期の確約は致しておりません。万が一商品到着の遅延に起因する二次的な損害が生じた場合も弊社は関知致しません。予めご了承ください。
▼店頭在庫品
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▼カスタム/オーダーメンド品について
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▼初期不良保障期間
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