普段使いから災害対策まで
EPDMゴムの伸張性に優れるショックアブソーバーです。係留ロープに取り付ければショック吸収能力が大幅にアップします。普段の係留時にはもちろん、台風対策としても必需品の一つです。一番小さいものはたったの15cmというコンパクトサイズなので、船のみならず車両の牽引ロープにもお勧めです。
圧倒的なコスパを誇るショックアブソーバー!
ショックアブソーバーは係留中の船の安全上とても重要なアイテムのため、ボート雑誌などでも頻繁に性能評価や比較が行われます。こうした場面では伸長率や断裂のしにくさ、耐用年数などがスポットを浴びますが、この製品はそれとは異なる点において他社類似品の追随を許さない特徴を持ちます。価格で比べてみてください。平均的な価格帯をぶった切るコスパの製品です!もちろん品質にも自信あり!弊社スタッフが保有するセールボートにて性能評価済みです。
品番 | 全長 | ホールサイズ | 最大ライン直径 |
---|---|---|---|
MC1501 | 150mm | 12mm | 11mm |
MC1502 | 218mm | 16mm | 14mm |
MC1503 | 268mm | 20mm | 18mm |
MC1504 | 330mm | 20mm | 18mm |
本品の表面には粉末が付着しています
ゴム製品であるショックアブソーバーは製造工程上油分を添加しており、メーカーによって油紙で包んである場合や、本品のように天花粉のような役割をする粉末がまぶしてあるなどの対策が取られています。これはお届けまでの品質保持上必要な措置であり異常ではございません。状況によっては製品表面で粉末が固着していて容易に清掃できなくなっている場合もありますが、品質上は何ら問題ございません。また、こうした添加剤の残留によるご返品、交換は致しかねますので予めご了承ください。
お届け前にある程度清掃致します
粉末は容易に手や衣類に付着してしまい周囲を汚す場合があるため、お届け前にある程度拭き取りを行っております。しかしながら、容易に拭き取りが出来ない固着した状態のものや、ロープを通す穴の中などには粉末が残ったままになっている場合がございますのでご注意ください。粉末は素手で触れても特段肌に刺激を与えたり臭いを放つものではございませんが、ロープにお取付の際は手袋の着用をおすすめ致します。
(写真は拭き取り前後の比較)
Q:アブソーバーってすぐ切れるイメージだけど?
A:ロープを巻き過ぎると切れます
棒状の緩衝材に係留ロープを巻きつけて使うタイプの製品は、多くても巻きつけ回数は3回までです。当然ながら巻きつけ回数が多ければそれだけロープが伸びる余地が大きくなります。ですが、巻きつけ回数が多すぎるとそれだけ締め付けと捻じれも強くなり、伸長効果が十分発揮される前に緩衝材を「ねじ切って」しまう原因となります。適切なサイズの緩衝材をお使いの場合に、単純に伸び切って引きちぎれるという事故は考えにくいものです。PBO誌が係留用アブソーバーに関する考察を行ったことがあり、その際の写真が下記です。アブソーバーがいかに高い伸長率を持つか、そして、3重巻きでもいかに激しく捩れるかがお分かり頂けると存じます。
また、最適となる巻きつけ回数はバースの広さにも関係します。多くのメーカーでは間隔の狭いバースでは1〜2重を推奨しています。波が良く入るような場所では3重巻きもチョイスに入ってきますが、こうした場合は同率でアブソーバーのサイズアップが推奨されます。
【関連情報】
外部リンク:PBO緩衝材比較検証
アブソーバーについて真剣に考える
下記はPBO(Practical Boat Owner)誌が2016年11月8日に掲載した記事の引用です。アブソーバーに求めるべきことの考察と、複数メーカーの係留ライン用アブソーバー合計12種類の比較検証の一部をご紹介します。
確かにワクワクするようなものではないですね
最新のナビゲーション機器をフル装備したハイテクボート化計画、またはGORE-TEXの透湿防水メンブレンによる身体機能の補助と厳しい環境下における防御策。そういった話題は多くの方が関心を向けるところであり、また情報ソースもあふれています。では、係留用のアブソーバーは?積極的な議論がなされる話題でも、店頭でお客様が特別に関心を向ける商品でもないのが現状ではないでしょうか。私自身も弊社店頭でお客様に緩衝材をご案内する際、「ラインサイズと合うもの」はお尋ね頂けるものの、特徴の異なる各種緩衝材について比較検討頂けるお客様はとても少ないというのが率直な印象です。
緩衝材に求めるべきことは?
では、「緩衝材なんてどれも同じ」なのでしょうか。そもそも緩衝材に求めることとは。係留ロープから伝わるショックの吸収による船体の保護、と言えばごく単純なもののように思えます。ですが、「ロープにテンションが掛かりきった瞬間の初期衝撃を瞬時に吸収しつつ、伸縮によるバウンドを延々と繰り返すことなくごく短時間で静止状態に戻って次の揺れに備える能力」これこそが緩衝材が果たすべき役割で、そう考えると決して単純なお話ではなくなってきます。
2つの実験
そこでPBO誌は下記2つの実験を行ったとあります。実験には原則として14mmの係留ラインを用いており、各社の製品を同一条件下で比較しているため、表の数値等は単純比較が可能です。この表からは「1. 初期衝撃をどれだけ吸収できているか(最初の大山をいかに低く抑えられているか)」「2. いかにバウンドを繰り返さず素早く静止状態に戻っているか(あとに続く小山をいかに早く、低く、少なく出来ているか)」が読み取れます。
1. 錘の落下の衝撃吸収度合いを3秒間観察する
2. ウインチを使い20kg刻みで200kgまでの荷重をかける
実験手法の詳細は割愛しますが、実験1は2.5tの船が0.6ノットで移動したときの荷重に相当し、係留中にも容易に発生しうる負荷です。また、実験2では普段あまり見ることのない「緩衝材が伸びた姿」をご覧頂けます。ここでは弊社で取り扱いのある製品に絞ってご紹介します。(商品写真をクリック/タップすると販売ページに移動します。)
Dock Shockle(Davis)
いきなり変わり種ですが、巻きつけタイプの緩衝材ではなく係留ロープにプルージックノットで固定したループに伸縮素材のアブソーバーを付けて係留ロープに「弛み」を作る緩衝材です。初期衝撃は約170kgにも達しており、最も肝心なショック吸収能力は高くないと言えます。これは40kgのウィンチ荷重で伸び切ってしまう点からも明白です。ですが、その後の静止力には優れており、バンジーコードならではの裾野の広い山を描く優しいスプリングであることが見て取れます。初期の大きなスプリングも、言い換えればごく小さな揺れにも敏感に反応してアブソーバー機能が作動することを意味しており、着脱のしやすさも相まって普段使いにはむしろこれが適するという方も多いかも知れません。
Smart Snubber(Unimer)
またまた変わり種ですが、S型の緩衝材をラインに引っ掛けるだけという簡易緩衝材です。着脱が容易なほか小さく軽いため、船に積んで持ち出し、航海先での一時係留にも気軽に使用できます。取り付け個数を変え効き具合を容易に調整出来できます。実験では本品を5個使っており、数値もその場合のものです。一つひとつが小さいためか、さすがに初期衝撃の吸収力では見劣りしてしまいます。その一方で静止力に大変優れるという側面を併せ持っており、1.5秒以降くらいからはほぼグラフに隆起がありません。伸長テストでは40kgで175mmまで伸び、やはり耐衝撃能力は低いようですが、その後ゆっくりと伸長を続け、210kgでラインがほぼ真っすぐになるまで粘り、最大伸長幅は204mmに達しています。その時点では大きく変形していますが、それでもラインから脱落することはなかったそうです。
U-Cleat(Unimer)
両エンドのクリップが着脱式になっており、係留ロープを端からズルズル通さなくても中腹に噛み付かせることが出来ます。また、本体断面は丸型ではなく「+」型をしており、伸長性が極めて高い他捻れにも強いという特徴を持ちます。Unimerの代理店である弊社が言ってしまうと手前味噌になりますが、ボート雑誌という第三者が出した数値ですらここまで顕著だと他に言葉がありません。性能で言えばこのU-Cleat一強なのです。初期衝撃の吸収力は100kg=12品中3位と高水準な上に、1秒後のバウンド1回を最後にその後は山らしい山がないという凄まじい静止力を持ちます。更には伸長率も非常に高く、200kg時点で360mm、しかもまだ伸びしろを残しているという状況でした。普通筒状であるボディを十字断面型にした効果は同社製品を含む他の追随を許さない性能をU-Cleatに付与しています。「しっかり効くしすぐ止まる」U-CleatはPBOによる比較検証でもBEST BUYに選ばれています。
係留用緩衝材クラシック(Unimer)
おまたせしました、棒状タイプの「一番普通の」緩衝材です。このタイプの製品は、遠目には見分けがつきにくいですが、UnimerのアブソーバーはエンドがClamcleatのようになっていてラインを一回通すだけで固定出来るという着脱のしやすさへの工夫が光ります。実験の成績は初期衝撃吸収力において第2位、93kgに抑えています。またその後はグラフが0付近を最も長く横ばいしており、衝撃吸収に非常に優れることがわかります。その後数回の大きめな隆起があるものの、グラフ後半は隆起の幅が小さく静止力も併せ持ちます。これは太短い形状によるもので、伸長率も220kgで300mmに達するまでゆっくりと伸び、「粘りながらしっかり効く」製品であることがわかります。
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