
ゆうこうマリン株式会社
YUUKOU MARINE LTD.
最も一般的なロープの素材はナイロン・ポリエステル・ポリプロピレン・綿の4種ですが、綿などの自然繊維は容易に腐食するので、ここでは取り上げません。いくつかのロープはこれらの素材を組み合わせて作られています。
ナイロン
ナイロンは乾燥時、3種の中で一番強度がありますが、濡れると強度が20%失われてしまいます。
しかし、伸縮性と弾力があるので、その特性によってアンカーや係留用の綱としては最適のロープと言えます。
ナイロンロープには“ナイロン6”と“ナイロン6.6”の2種類があります。これらの繊維の性質とそれから作られたロープの性質はとても似ていますが、ナイロン6の融解点の方が低温です。
ポリエステル
ポリエステルのロープは乾燥時にはナイロンと同じくらいの強度を持つと同時に、濡れても強さを保持し、湿っている時には、概してナイロンのロープよりも強度があります。
*ナイロンとポリエステルに付いての補足
現在、係留用ロープとしてアメリカではナイロン、ヨーロッパではポリエステルが人気があります。ナイロンはよく伸びますがポリエステルはナイロンほど伸びがありません。一方ポリエステルはUVに強いので長く見た目や手触りが良く、水に濡れても硬くなったり弱くなったりしません。
マリーナなどで引き波が無い所はポリエステルが良く、引き波などがある所はナイロンが良いといえるでしょう。
ポリプロピレン
ポリプロピレンは海洋で使われるロープとしては一番一般的な素材と考えられます。 その理由のひとつはこれが水より軽いので水に浮くことです。
安価ですが、太陽の下では品質が低下してしまい、ナイロンやポリエステルよりも摩耗に対する耐性が劣ります。
ポリプロピレンは染色が容易なのでしばしば低品質のヨット用ポリエステルロープの着色部分に使われています。このことの欠点は強度を弱めてしまうと同時に、ポリエステルに比べて耐UV性を弱めてしまうことです。
ポリエチレン
ポリエチレンは太いロープにおいては一般的ではありません。
ウォータースキー用のロープに使われ、細いロープは実用的な目的のために使われます。現在いくつかのロープは、一般的な素材よりも高い強度を持つ新しい繊維素材で作られています。
それらはたいへん堅くそのため通常ハイモジュラス繊維と呼ばれる種類に分類されます。
(ゲブラー・トワロン)
アラミドは初めて作られたハイモジュラスラス繊維で商品名ゲブラーとトワロンとして知られています。
ハイモジュラスポリエチレン(HMPE)
(スペクトラ・ダイニーマ)
ハイモジュラスポリエチレン(HMPE)は通常のポリエチレンの特殊な形状であって、通常のものに比べてより強く、堅いもので、商品名スペクトラとダイニーマとして知られています。
(ベクトラン)
リキッド・クリスタル・アロマティック・ポリエステルは商品名ベクトランとして知られています。
繊維素材は一般的名称に変えて商品名で知られていることが多く、
たとえばダクロンとテリレンは共にポリエステル繊維に対する商品名ですが、一部のユーザーは実際はポリエスエルと知らないでこれらの名称の一つでロープを呼んでいます。
上記のように新しいハイモジュラス繊維は普通それぞれの商品名で呼ばれることが多いのです。
ロープと素材に関する用語解説
アラミド: 高強度ハイモジュラス繊維 ケプラーとトワロンを含む商品名
ケブラー: デュポン社のアラミド製品の商品名
スティプル: 天然繊維の形状に似せた短い繊維をより合わせて糸にしたも の
スパン: 天然の繊維に対してするのと同じ方法で短い繊維をより合わせて作る方法スペクトラ: Allied社のHMPE製品の商品名
ソアー: Marlow社のアトラスロープの類似品
ダクロン: デュポン社のポリエステル製品の商品名
ダイニーマ: DSM(Duch State Mines)社のHMPE製品の商品名
テリレン: ICI(イングランド)社のポリエステル製品の商品名
トワロン: AKZO社のアラミド製品の商品名
この名称はヨーロッパで使われている
HMPE: ハイモジュラス・ポリエチレン、高強度、ハイモジュラス繊維、ダイニーマとスペクトラを含む商品名
LCAP: リキッド・クリスタル・アラミド・ポリエステル
ベクトランを含む商品名
PA: ポリアミドまたはナイロンに対しての化学的略語
PES,PET: ポリエステルに対しての化学的略語
PP: ポリプロピレンに対しての化学的略語
PPTA: アラミドに対しての化学的略語